工場勤務のバイトってきついの? 楽なの?
初めて工場で働く前は誰でも不安に思うだろう。
そんな工場勤務の初心者に共通する不安を解くための体験談を話そう。
- じつは思ってるほど工場の仕事はきつくない
- 職種を選ぶと意外に楽しめる仕事もある
- 工場では何より人間関係のストレスがないところが最高
- 工場勤務の残業や休みのこと
こういう工場のバイトを始める前に知りたい工場勤務のメリットとデメリットが全部わかるから、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
工場勤務のバイトは意外ときつくない、むしろ、楽な理由
僕が工場のバイトをしていたのは20代後半。
製造系、梱包系、塗装系、流れ作業系といろいろ渡り歩いたよ。
基本的に仕事なんて、どれでもダルい。
仕事の何がだるいか、一番は人間関係だ。
あなたもそう思わない?
バイトでも正社員でも、特に入社した直後は、毎日勤務へ向かう前の緊張感がひどいよね。
すでにできあがってる人間関係の中に入り込んでいかなくちゃいけない。嫌なプレッシャーが、上司や先輩に仲間だと認められるまで続く。
人付き合いが苦手で、自分をなかなか出せない人は、本当に気の毒だ。緊張しすぎるせいで、普通ならありえない失敗をして、さらに緊張するという悪循環にハマる。
しかし、工場ではこんな人間関係の蟻地獄はない。
工場では、他の仕事みたいに協調性や人間性を求められないから、嫌な人間関係に悩まされることがないんだ。
空気を読みながら仕事するのとかだるすぎる。コミュ症でも工場ならやっていける。目の前の仕事を黙々とこなすだけでいい。
実は、職場で一番しんどいのは人間関係だから、それを悩まなくていい工場勤務は意外に楽だといえる。
それで、コンビニや飲食店とか、他のバイトよりも高い時給や月給がもらえる。
例えば、以下のような工場専門の求人サイトがある。試しに、時給・月給がいくらくらいなのか見てみるといい。時給なら2000円以上も珍しくないし、月給30万円以上の仕事も普通に見つかる。
工場勤務のバイトは人間関係に悩まされないの?
結論からいえば、工場での人間関係はだいぶ楽だ。特に誰かに気を使う必要なく、黙々と目の前の作業をこなしておけばいい。
僕は工場で3年間勤務してた。
同僚と初めて普通の世間話をしたのは、なんと辞める1ヶ月前。本当にそれまで誰とも話をしたことがなかった。
2年と11ヶ月の間。業務以外の話題で工場仲間と話したことがなかったなんてすごくない?
でも、まわりもそんなにお互いで交流してる様子はなかった。皆、働きに来て、やることやったら帰る感じ。
辞める1ヶ月前に退職の希望を工場長に告げたら、たぶん辞めることへの解放感からだろうね、いきなりまわりの工場仲間と話がしたくなった。
実際に話しかけてみたよ。普通に声をかけて、「普段は何されてるひとなんですか?」みたいな話をした。
向こうは、いままで黙り込んで仕事をしてきた僕が、急に話しかけてきたから気持ち悪く思っただろうね。
とにかく工場勤務では、わずらわしい人間関係から解放される。コミュ症や空気を読むことに疲れた人には最高の職場だ。
新しい職場へ採用が決まり、新人として仲間入りしていく最初の瞬間はめちゃくちゃ気を使う。勤務開始から1ヶ月とか2ヶ月、その緊張感は続く。
でも、工場勤務にはそんな気配りは不要。朝起きるのはもちろんだるいけど、家を出たら、あとは普通に仕事をこなすだけ。
終業時のチャイムがなれば即帰宅。
人間関係を築くための頑張りをしなくていいから、新しく工場で勤務が始まったその日から、淡々と普通に仕事に入れる。
工場で働く人達ってどういう人なの?
工場勤務の未経験者は、工場で一緒に働く同僚がどんな人たちなのか不安に思うかもしれない。
でも、何も恐れることはないよ。先入観で働く前から偏った見方をすると、打ち解けるチャンスを壊してしまうから注意しよう。
同僚と仲良くするかどうかは、あなたしだい。工場勤務では、前にも言ったように、人間関係に悩まされることが少ない。無理して輪の中に加わろうと努力する必要はない。
そうかといって、工場勤務の人たちが面白くないというわけではない。
実は、はっきりいって工場には、かなり魅力的な人材が揃ってる。
僕が働いた工場には、すごく個性的で面白い経験を持っている人たちがたくさんいた。だから、コミュ力がある人や仲間・友達を作りたい人は、一匹狼を無理に気取らず、話しかけてみるといい。
バンドマン。
お笑い芸人志望。
劇団での役者見習い。
ポーカーでお小遣いを稼いでいる人。
プロの格闘家。ボクサーとかキックボクサーとか。
競馬、麻雀とかギャンプル好き。
前科者。
アニメ好き。コスプレイヤー。
過去に有名私立高校の校長だった人。
僕が辞める直近の1ヶ月で判明した、まわりの人達の経歴だ。
自分が変な経歴を持っていたり、変な趣味を持っていたり、仲良くなれる人がいままで少なかった人たちも安心。あなたが「話しかけたい派」の人なら、かならず相性の合う人が見つかるはず。
正直、工場を辞める直前じゃなくて、もっと早くに話しかけておけばよかったと思ったよ。
面白い話、ためになる話がたくさん聞けた。
工場勤務の人たちはつまらない。そんな固定観念に縛られている人がいるよね。そんな人のほうが実はよっぽどつまらないんだ。
工場勤務の人たちは親切
ウザい人間関係に巻き込まれなくていい工場だけど、働く以上やっぱりある程度は、人とのやりとりがある。
まず、新人として入社したときは仕事を教えてもらわなくちゃいけないよね。でも安心していい。
仮に、流れ作業の途中で自分の失敗が全体の流れを止めたときも、上司や先輩は普通に優しく仕事の仕方を教えてくれる。
工場での仕事は事故につながるものも多いからね。仕事の方法を事細かく教えてくれる。
仕事中、わからないことがあれば、遠慮なく質問してみるといい。嫌な顔はされない。
例えば、居酒屋の仕事とか結構悲惨で、わからないことがあっても客前では先輩に聞けない雰囲気がある。それで、わからないまま仕事していると当然失敗して怒られる。
本当にサービス業は大変。上司・先輩とお客さんとの間に挟まれて仕事をしなくちゃいけないから。
監視にたくさん囲まれながら仕事を忠実にこなす必要がある。疲れるよね。
工場は目前の仕事をこなしておけばいいだけだから、かなり気が楽なんだ。
工場の仕事を楽にするコツとは?
人間関係に悩まされることが少ない工場の仕事だけど、肉体的にはキツイ面もある。
体がしんどい肉体労働。じつは楽にするコツがあるんだ。
「楽(らく)」と「楽しい」は、同じ漢字を使うけど、微妙に意味が違うよね。
「楽(らく)」は、肉体的に楽、精神的に楽、のような意味。
「楽しい」は、面白いという意味だ。
工場勤務は、働く前にびびってたほど肉体的にきつくなかった。高校時代の部活の方がよっぽどしんどかった。
日頃、全然体を動かしてない人が、いきなり工場で働くのはさすがに厳しいかもしれない。
流れ作業は同じ体制で立ちっぱなしだからね。1ヶ月くらいは体が慣れるのにかかるだろう。いままでが筋金入りのニートだったら、やっぱり半年くらいは適用に時間がかかるのかな。
でも、工事現場や解体現場みたいに、体が悲鳴をあげるほど肉体的につらい仕事はない。
普段、普通に体を動かす生活をしているなら、初めての肉体労働という人でも1週間くらい働けば肉体的には十分慣れる。
精神的には、きついという人が多いけど、僕にとっては楽だったな。
同じ作業をしつこく繰り返すことは正直ダルい。
でも、職場でいちばん精神的に負担になるのは、やっぱり人間関係のことだから、それに気を使わなくて済む工場勤務は、だいぶ精神的楽だった。
そして、仕事の内容だけど、これが意外なことに楽しいものもある。面白いんだよ。
工場でする仕事の内容にはいろいろある。この中から面白そうなのを選べばいい。
- 検品
- 検査
- 組立
- 仕分け
- 梱包
- ピッキング
- フォークリフト
- マシンオペレーター
- 塗装
- ハンダ付け
思いつくのをざっと挙げてみた。
この中で面白かったのはやっぱり「フォークリフト」。ゴーカートで遊んでる気分で仕事してた。
特に工場内は障害物が多いから、その障害物をうまく避けながらモノを運ぶのは、なかなか楽しくて全然仕事をしてる気がしなかったよ。
フォークリフトのスキルは他の工場へ行っても使えるからね。フォークリフトの免許を取らせてくれる工場に当たるとラッキー。
あと梱包も面白かった。大きな製品を包むのが特に。ダンボールを切り貼りして、サイズのでかい看板とか機械とかを包み込んでいく。まるでパズル。
組み立て作業は、考えようによってはプラモデルに近いし。
マシンオペレーターも想像以上にマシだった。僕の体の2倍くらい大きい裁断機をマシンで操作する。ガシャンガシャンと大きな音を立てて、分厚い化学繊維でできた紙を切っていくマシンの動きが、ドラムを叩いてるロボットみたいでウケた。
いま振り返ってみると、そんなマシンの動きを誰が面白がるだろう。
当時の精神状態がやばかったのかな。
とにかく工場での仕事といっても単純作業だけじゃないってこと。やってて少しでも楽しみを感じる作業なら、勤務時間がすぎるのも早い。
どんな仕事をするか決めてから、入社できるはずだから、最初の面接や応募のときに希望の職種を伝えるといい。
以下のサイトなら業種と職種で工場を選べる。
工場の仕事は給料が高いの?
少なくとも時給は1,000円からだし、月給も低くない。
そして明瞭会計だ。
一日働けばこれだけもらえるというのがわかりやすいから、もし目標の貯金額があれば、貯金できるまでの期間を簡単に割り出せる。
工場勤務の一番の目的はお金という人が多いと思う。目標の金額に対して、いつまで働くという期間を決めて工場勤務を始めるパターンもありだ。
つらい仕事でも、辞める時期が決まっていれば乗り越えられる。
期間限定で働くつもりなら、少々キツイ仕事でも、勤務期間の間のテンションを保てるはずだ。
残業がない。休みが多い
工場で働いてびっくりしたのが、そのホワイト加減だった。
カラオケとかレストランとかでもバイトしたことがある。サービス業はどこもほぼほぼブラックだ。土日は無理やり働かされるし、バイトの誰かが休んだ穴をなぜかバイト同士で埋めなくちゃいけないから、急に出勤を迫られる。正月やクリスマスも出勤が絶対。
そんな真っ黒なサービス業に比べて工場勤務は天国だった。
労働組合が強いから、休みや労働時間に厳しいらしい。理由はなんでも良い。
残業は希望者だけがやる。
上司や先輩の顔色を見ながら、退勤のタイムカードを打つのとか、相当ダルいよね。
工場では、定時に出勤し、定時でタイムカードを打刻、そして退勤。家へ帰れる。しがらみがない。
土日祝日は完全に休み。盆を含めた夏休みが1週間くらいあって、年末年始もしっかり休ませてもらえる。
労働条件としては、工場勤務はめちゃくちゃ恵まれてるじゃないか。
工場勤務は未経験。問題ないの?
はっきり言って、問題はまったくない。未経験でも余裕で始められる。
僕も種類の違う作業現場をいくつか回ったけど、複雑で技術的に習得が難しい仕事は何もなかった。
繰り返しの作業だから嫌でもやり方を覚えるんだ。
接客業とかランダムすぎるよね。ランチやディナータイムで急にお客さんが増えて仕事が増える。お客さんの要求もわけのわからないものが多くて仕事を増やす。要領が良くないとさばききれない。
でも工場の仕事は最初から最後までやることが決まってる。未経験でもすぐに仕事を覚えて即戦力になれる。
工場勤務のバイトには、プレッシャーがない
工場でのミッションは目前の作業をこなすことだ。
別にスムーズな人間関係を築くことではない。
だからコミュニケーションの質も求められない。
最低限の挨拶をしておくだけでじゅうぶん。
まさにお金を稼ぐための場所だ。余計な人間関係に振り回されずにお金儲けだけに集中できる。
工場勤務のデメリット
ここまで工場勤務の良い点ばかりを並べてきた。
でも、残念なことにすべての人、また、全部の工場にいままで挙げたメリットがあてはまるわけではない。
単に、僕が働いた工場の勤務環境や同僚の感じが良かっただけかもしれない。
他の工場では、ウザい先輩がいて、しつこく残業や出勤を迫られることもあるみたいだ。パワハラ、嫌だよね。
そんなブラックな工場を避けるには、必ず信頼できる工場専門の求人サービスを使おう。
- 勤務地
- 職種
- 時給、日給、月給など給与形態
- 希望の給与金額
- 正社員か派遣かバイトかなど勤務形態
工場専門の求人サービスでは、上記の条件を組み合わせて、やりたい工場勤務の仕事を探せる。
以下のサイトなら、さらに
- 未経験OK
- カンタン作業
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- 社員食堂あり
- ガッツリ稼ぐ
- 寮付き
のようなこだわりの要望も付けて仕事を探せるから、
はじめての工場勤務に不安を持つ初心者にこそオススメの求人サイトだ。
これから工場勤務に人生を捧げるわけではないんだから、まずはお試しで軽く1ヶ月だけでも働いてみるといい。
嫌なら辞めればいいし。
続けられそうなら、もう少し行ってみるといい。お金は着実に貯まるから。
人間関係の煩わしさがなく、職種さえ選べば楽しんで働ける。しつこいけどフォークリフトは本当におすすめだよ。ぜひ、上のサイトで見つけて仕事をゲットしてほしい。