マレーシアへの移住を前に準備が必要なことはたくさんある。
そのなかでも今回は以下のような、マレーシア移住前に絶対に日本で必要な大掛かりな準備について書いていく。
- 今住んでる家をどうするか?
- 上手な引っ越し
- 移住後の健康を維持するための準備
- 生命保険の見直し
- 移住後の収入源の確保
- 予防接種
上記のような面倒な準備はできれば目をつぶって見えないふりをしておきたい。
でも、必ずどうにかしなければ、たとえ移住用のMM2Hビザを取得できても、実際にマレーシアへは渡れない。
移住に必要な細々とした準備は以下のカテゴリーにまとまっている。
移住に必要なビザの取得方法や書類の集め方など。また読んでみてね。
マレーシア移住のまとめ
マレーシアへの移住を本格的に検討している人ほど、これから説明する内容は役立つ。
移住準備の途中でいつでも読めるようにブックマークしておくことを勧める。
いま日本で住んでいる家をどうするか?
あなたは、マレーシアへ移住したあと、日本の家をどうするつもり?
そのままにしておくか、それとも、貸すか、売るか?
最初から決断が難しい問題で申し訳ないよ。
この住居問題は、マレーシアへ移住するとき最も正解を出すのが難しい悩みかもしれないね。
いま住んでる家を空けてマレーシアへ住み替えるわけだから、現住居の扱いは出発前までに必ず決めなくちゃいけない。
あなたはいま、
持ち家に住んでる?
それとも
賃貸物件に住んでる?
その答えによって、今の家をどうするかが以下の選択肢に分かれる。
いま持ち家に住んでいる |
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いま賃貸物件に住んでいる |
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それぞれについて、メリットとデメリットを説明していこう。
日本に戻る場所があるかないかで、マレーシア移住への心持ちが変わってくる。
家を残して移住すれば、嫌になってもすぐ帰ってこれる。
家を始末していけば、気軽な一時帰国も難しくなる。
住居の始末の仕方にも「売却」か「賃貸」と種類があって、どっちにするかで、移住後の資産や収入に影響する。
だから、以下をしっかり読んで、いま住んでる家の対処方法を冷静に比較してほしい。
持ち家をそのままおいていく メリットとデメリット
今住んでる戸建て・マンションを、売りもせず、貸しもせずに、そのままの状態で置いていく場合だよ。
メリット | デメリット |
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いつでも日本へ帰国できる | 維持費がかかる 犯罪や事故の原因になる |
メリット: いつでも日本へ帰国できる
マレーシア移住へ多少でも不安を抱えている人にとって、日本にいつでも帰ってこられる場所があるのは、大きな救いになる。
お金と気持ちをしっかり準備していても、いざマレーシアで生活してみると、文化や食生活に馴染めなかったという失敗はありえる。以下は参考の記事だ。
マレーシア移住の超具体的な失敗例と移住者が教える成功の法則
持ち家をそのままキープしておけば、気軽に帰ってこられる。
春夏を日本で、秋冬をマレーシアで、というように季節に合わせて生活拠点を変えるデュアルライフも可能だ。
デメリット: 維持費がかかる
住んでない空き家を維持するには、お金と手間の両方でコストがかかる。
もし、ローンがまだ完済できてないなら、移住後も返済を続けなくちゃいけない。
ローンがすでに完済済みの場合でも、不動産を所有していると税金がかかる。
土地と建物を持っていれば、固定資産税と都市計画税。広い土地の上に立つ豪邸に住んでる場合は、両方の税金で年間数十万円かかることもある。
戸建てではなく、分譲マンションの場合も同じく、持っているだけで維持費がかかる。
毎月の管理費や修繕積立金だ。月額の合計で3万円を超えることも普通にありえる。
戸建てでもマンションでも、持ち家は大切な資産だ。
維持費は資産を持ち続けるための経費。
そう考えても、住んでないのに発生するお金については、とてももったいなく感じるんだよね。
デメリット: 犯罪や事故の原因になる
家をしばらく留守にすると、近所にその家が空き家になってることが知れ渡る。
戸建てなら庭の草木が伸びるし、掃除が行き届かず外壁から汚れてくる。
マンションならポストを見れば一目瞭然。広告の葉書やチラシが溜まっていれば、その部屋は長く留守してることがわかる。
空き家は、空き巣や泥棒の格好のターゲットになる。防犯が甘く、隙だらけだから。
移住者が残していった家は、無防備な宝石箱と同じということ。狙われやすい。
管理されてない建物が周辺住民に迷惑を与えるケースもある。
古くなった瓦や壁、通りがかる人の上に落ちれば大惨事だ。
長い間、家を空けると犯罪の被害者や事故の加害者になりやすい。
防犯力を高め、事故のリスクを下げる方法は、この記事の下の部分で詳しく説明してるよ。
住んでない家・マンションの防犯・管理方法
持ち家を売却する メリットとデメリット
今住んでる戸建て・マンションを思い切って売却してしまう場合だね。
メリット | デメリット |
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資産を現金化できる 維持費がかからない |
すぐに売れるとは限らない 売るための費用がかかる |
メリット: 資産を現金化できる
持ち家を売却すれば、一度に大きな現金が手元に入る。現金はもっとも使いやすい資産だ。
ローンが残っていれば、返済にあてればいい。残った額を新たな資産として投資へ分配できる。
マレーシアの定期預金の金利は4%に近い。
不動産の売却益なら、かなりまとまったお金になるだろう。
マレーシアの物価は日本の半分から3分の1。マレーシアの銀行へ家を売ったお金を預けておけば利子だけで、数ヶ月分の生活費をまかなえる額になるかもしれない。
メリット: 維持費がかからない
戸建てを売れば、固定資産税や都市計画税を支出する必要がなくなる。
分譲マンションなら、毎月の管理手数料と修繕積立金の支払いがなくなる。
所有する不動産を売ることで、大きなお金が入り、売ったあとの維持費も浮く。金銭的に、だいぶマレーシアでの生活に余裕がでるはずだ。
デメリット: すぐに売れるとは限らない
不動産を売却するとき、常にあるリスクが「売れ残り」だ。
移住までに購入を希望する人が現れればいい。
けど、売却する不動産の条件しだいでは、買い手がまったく見つからない可能性もある。
「いつか売れればいい」くらいの気持ちなら、マレーシアの生活を楽しみながら買い手が現れるのを気長に待てばいい。
でも、本気で売却を成功させたいなら、移住前に勝負をつけたい。
なぜなら、住んでる場所から遠く離れた不動産を売却するのは、本当に手間がかかるからだ。
僕も土地を売ったことがある。
現住所から特急電車を乗り継いで3〜4時間の場所にあった土地だ。
遠くの不動産を売るのは苦労するよ。
住んでる場所から離れているから、売却担当の不動産屋の営業方法を身近で監視することはできない。購入希望者の内見に直接対応することも難しい。
どんな展開で売却が進んでいるのか把握しづらいんだ。
不動産を早く売るためのコツは、必ず複数の不動産業者へ査定を依頼してもらうこと。
いくらで売れるか不動産の査定額は、同じ物件でも不動産屋によって違う。
僕が売ったのは土地だったけど、不動産業者によって査定額に220万円もの差がついたよ。
査定を依頼すれば、どんな宣伝方法で売却を成功させるかを不動産屋が提案してくれる。
査定額と宣伝方法を複数の不動産屋で比較し、一番売れそうな不動産屋へ売却を依頼するんだ。
下の一括査定サービスなら、ひと手間で複数の不動産業者を比較できるから、移住前の準備に忙しいあなたに特におすすめ。
持ち家を賃貸に出す メリットとデメリット
家賃収入を得るため、自分で所有する戸建てやマンションを賃貸に出す場合のことだよ。
メリット | デメリット |
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家賃収入を得られる | リフォーム費用がかかる 初心者には難しい |
メリット: 家賃収入を得られる
空いた家で家賃収入を得られれば、マレーシアの住居費へそのまま回せる。
マレーシアの家賃は、日本の相場の半分から3分の1くらいだ。日本と同じだけの家賃でマレーシアへ住み替えると、かなり豪華な家に住める。
マレーシアでは防犯や便利さを優先して、戸建てよりもコンドミニアムを選択する移住者が多い。
僕はクアラルンプールとペナンでコンドミニアムの経験がある。
両方共、24時間のセキュリティに守られ、プールとジムが付いてた。
家賃は6〜7万円くらいだったよ。
コンドミニアムについて詳しく知りたければ、以下の生活記を読むといい。
マレーシアのコンドミニアムとは何?家賃はいくら?投資すれば儲かるの?
デメリット: リフォーム費用がかかる
持ち家を賃貸へそのまま出せると思っているのは大間違い。
貸し出す前に、今まで住んできた自宅を、借り手にとって魅力のある商品へ変えなくちゃいけない。
賃貸に出す前には以下の3つが必要。
- 古くなっているところは修繕
- 汚くなっているところは清掃
- 使いにくくなっているところは設備変更
こうしたリフォームとハウスクリーニングが必要になる。
家の築年数と手を入れる部分によってはリフォーム代が100万円単位でかかることも珍しくない。
例えば、いまではかなり一般的なウオッシュレット。
便座を交換するだけなら20万円以下で済む。
けれど、和式から洋式へ変え、床の張替えや壁紙の交換なども入れると、60万円、80万円する。
リフォームの相場を知るには、実際に見積もりを依頼してみるといい。
一番の方法は複数の業者へ依頼して一番安くて質の良い工事をしてくれるところを選ぶことだ。以下のサイトなら全国300のリフォーム会社からベストな業者を選べる。
デメリット: 賃貸経営は初心者に難しい
家賃収入で喜べるのは、もちろん入居者がいてのこと。空室が続けば、当然、家賃は稼げない。
家賃が入らないのに、家の維持費は平常通り発生する。
以下、維持費の種類。
- 固定資産税
- 都市計画税
税金に加えて、家が古くなってきたら修繕費がかかるし、マンションの場合は管理費も発生する。
やっと入居者が決まったと思えば、トラブルばかりを引き起こす。家賃の滞納や騒音による隣人との争い。
つまりは、不動産の賃貸経営は初心者にとって難しいということだ。
しかも、いつか帰ってくる場合の賃貸経営はなおさら難しい。
一度賃貸に出すと、貸主の都合で勝手にやめることができないからだ。
住んでる人がいるからね。
マレーシアの移住生活の途中で、突然飽きてやっぱり帰国する。
そうなっても、すぐに入居者に出ていってもらうことは難しい。
一定の期間だけを貸す「定期借家契約」という方法もあるけど、期間限定の賃貸物件は借り手に人気がないんだ。
以下は賃貸経営の難しさだ。
- しっかりと利益を出すこと
- 入居者とのトラブル
- 賃貸期間
こうしたことが、マレーシア移住者にとって賃貸経営の難しさになる。素人が手を出して簡単に儲けられるビジネスではない。
下にあるようなサイトを利用して、賃貸経営に踏み出す前に、できればプロの目線から意見をうかがっておいたほうがいい。
入居者の見つけ方と契約方法、適切な家賃設定、リフォームが必要な箇所。こういう賃貸経営の前に必要な知識をマンション経営専門のプロへ相談できるサイトだ。物件の条件に合わせて最大6社まで、賃貸をサポートしてくれる不動産会社を提案してくれる。
賃貸物件を解約する メリット・デメリット
借りてる戸建て・マンションを解約してしまう場合だよ。
メリット | デメリット |
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家賃を払わなくて済む | 帰る場所がなくなる |
メリット: 家賃を払わなくて済む
今住む家を解約すれば、当然、家賃を払わなくて済む。
マレーシアで家を借り、日本でも家を借りると二重に住居費がかかる。いくらマレーシアで家賃を安く抑えられても、住んでない場所に日本でお金がかかるのはもったいない。
マレーシアでの移住生活に余裕を出すには、なるべく日本で発生する固定費を少なくする必要がある。家賃の支出がなくなることは、一番効果的だ。
デメリット: 帰る場所がなくなる
帰る場所がなくなるのは、今住んでいる賃貸物件を解約する場合だけじゃない。
以下は、移住後に帰る場所がなくなってしまう場合。
- 持ち家を売却する
- 持ち家を賃貸に出す
- 賃貸物件を解約する
帰る場所を持たずマレーシアへ移住する場合、気持ち的な安心感が失われるだけじゃない。
住んでいる家を引き払うためには、荷物の運び出しが必要になる。
今まで住んでいた家の中には家財道具や衣類などが大量に存在する。不用品かどうかの選定も面倒だし、残しておきたいものがあれば、保管場所の確保もしなくちゃいけない。
住んでた家の後始末は、実はめちゃくちゃめんどくさいわけだ。
住んでない家・マンションの防犯に注意しよう
持ち家をそのまま置いていく場合は、必ず防犯上のリスクを考えておくこと。
留守の期間が長いと、戸建てなら庭の草木が伸び、外壁が汚れてくる。マンションなら、郵便受けにチラシが溜まる。誰も住んでないことは、まわりから見てすぐ分かる。
空き巣や泥棒の格好の餌食だ。
エアコンの室外機や扉の冊子、なんでも盗みのターゲットにされる。窓ガラスを割ってリビングに設置された重たいテレビを盗んでいかれるのも珍しくない。
最悪なのは放火だ。
住んでいれば気づきやすい、小さな火のうちに消せれば、ボヤ騒ぎで収まる。でも、空き家なら、誰にも気づかれず近所の住居を巻き込む大きな火事へと引火する。
管理が行き届いていないせいで、瓦や外壁が破損し落下することだってあるだろう。通りがかりの人に怪我をさせてしまう。
つまり移住のために家を残していくことには以下のリスクがある。
- 犯罪の被害者になる
- 事故の加害者になる
どちらも大きなお金と人の命に関わってしまう。
だから、今まで住んでいた家を空き家にして移住するなら防犯上の対策を必ずしていこう。
以下のサイトでは、ホームセキュリティの専門家に、住居条件に合わせた防犯方法を提案してもらえる。
家の防犯対策を比較できるサイトはこちら
防犯カメラも有効だ。
目で見て防犯カメラだと分かる形で設置しておくことで、不審者を寄せ付けない効果もある。以下のような、鮮明な画面で録画も可能、スマホで現場をリアルタイムに見ることのできる防犯カメラが安心だ。
一時帰国用の場所を確保しておくと安心
上にも書いたけど、日本に住む場所がなくなるケースは3種類ある。
- 持ち家を売却する
- 持ち家を賃貸に出す
- 賃貸物件を解約する
持ち家を売却、あるいは賃貸へ出すとお金が入る。移住の予算に余裕が出るだろう。
でも、安心感の面では、日本に帰れる場所がなくなってしまうので、デメリットといえる。
海外生活は何が起こるかわからない。
実は体に大病が隠れた状態でマレーシアへ渡っている恐れもあるし、移住後に事故に遭って怪我を治すためのリハビリが必要になることもありえる。
単に日本の気候や食べ物が恋しくなることもあるだろう。
そんなとき、気軽に帰れる場所が小さくてもいい。日本にあると便利だ。
移住前に、それまで住んでた家に存在する家財道具を運び込める場所にもなる。
寝られるだけのスペースと、最低限生活に必要な家財道具を置ければいいので、ワンルームで事足りる。
僕もワンルームマンションを借りてる。
空港からのアクセスはまずまず。繁華街に近いから一時帰国中の食事や買い物にも困らない。
家賃は月3.5万円だよ。
引っ越しの準備は早めからしておいたほうがいい
引っ越しは思っている以上のお金と手間がかかる。
移住が近づくほど出費が増えるし、準備に時間が奪われる。
だから、早めに引っ越し代の見積もりと不用品の仕分けをしておこう。
引越し代にいくらかかるか事前に知っておくことで、移住全体に必要な予算も組みやすい。
マレーシアへ行く直前で、何かにお金が足りなくなったらやばいよね。
飛行機のチケット代。マレーシアへ渡って住む家が決まるまでのホテル代。
こういうお金に引越し代も含めて予算を立てておくんだ。
引越し代は、できる限り安いほうがいい。物を動かすためだけの費用だ。
一番安く引っ越す方法は、複数の業者へ見積もりを依頼することに限る。運ぶ荷物の分量が同じでも、業者によって10万、20万と引越し代が変わることも珍しくない。
移住前の余計な出費を減らすために、なるべく安く引っ越せる業者を選ぼう。以下のサイトは最短1分で最大10社の引越し料金を比較できる。
最大10社から一番安い引越し業者を選べるサイトはこちら
引っ越しの準備と一緒に不用品の選別もしておこう。
引越し代は、運ぶものが少ないほど安くなる。移住は断舎離するいいきっかけになる。
究極をいえば、マレーシアへ持っていかないもので一時帰国したときに使用しないものは、もうなんでも捨てていいくらい。
でもただで捨てるのはもったいない。以下のサイトなら家電、スポーツ用品、自転車、キッチン用具など何でも買い取ってくれる。サイトから買取の見積もりができる。不用品を売ったお金は、移住予算の足しになる。
移住の間、大切に保管しておきたいものはトランクルームが便利
移住中、壊れたり腐ったりしてほしくないものは、トランクルームで保管してもらうと安心だ。
空調やセキュリティー管理が行き届いた環境で、大切なものを保管してくれる。
荷物を預けたいときは発送業者に任せる。受け取りたいときは、トランクルームの方で発送を手配してくれるので待ってるだけでいい。
トランクルームでおすすめなのは下のサイト。荷物の管理と出し入れがネットからできるのでマレーシア移住後も安心。
車を一番高く売れる値段を調べておこう
マレーシアは車社会だ。首都のクアラルンプールでも、公共の交通機関はあまり便利でない。治安の面でも歩くより車の移動のほうが安全。
でも、マレーシアで車を買うのは中古車でも高い。日本相場の2倍はする。
だから日本から持ち込めるといいのだけど、実際は高い関税がかけられるから、マレーシアで買うのと結局は同じくらいのお金になる。
マレーシアへの移住ビザ=MM2Hビザを取得すれば、免税で日本から車を持ち込める。
でも、ビザ取得前の3年間持っていた車に限られるんだ。
日本に車を置いていけば、自動車税を取られる。駐車場にも維持費がかかる。
しばらく乗ってないと故障もしやすいので、移住の前にはやっぱり買取に出すのが現実的だ。
一番車を高く買い取ってもらうには、買取専門店で査定してもらうに限る。下のGooは中古車専門の買取店。業界の中でも老舗で、一般の下取りよりも5割増で買い取ってもらえることもある。
バイクの買取が必要な人は楽天をお勧めする。楽天は一度に複数の業者でバイクの買取価格を査定してもらえる。一番高く査定してくれた業者へ売ればいい。
土地を一番高く売れる値段の調べ方
さっきは住んでる家の話をした。もし、土地を持っている人は家の処分と一緒に対処法を考えておいたほうがいい。
僕も土地を売った経験があるからわかる。
活用方法のない土地は、ただ固定資産税を食うだけで何の資産価値もない。
早く売っておかなければ、どんどん値が下がる。そしてさらに売れづらくなるんだ。
土地売却の話は下のカテゴリーにまとまってるよ。
土地売却の記事 まとめ
土地を残しておくことで一番悲惨なのは、次の世代へ負の遺産を相続してしまうことだ。売れないまま遺していくのは、子や孫にとって迷惑すぎる。
なぜ、僕がそう思うかは、実は僕が最近やっと売るのに成功した土地も、相続した土地だったからだ。
土地を売るかどうか迷っている人は、とりあえずいくらで売れるかを知るだけでもいい。
売れる値段がわかれば、具体的にどれだけ儲かるか、あるいは損するかを計算できる。
土地を売る値段を決めるときは、絶対に複数の業者で査定してもらうこと。僕の場合、高い業者と安い業者でなんと220万円もの差があった。下のサイトなら、一回のお問い合わせで信頼できる複数の不動産業者から査定をしてもらえる。
収益目的でうまく土地を活用できる方法を調べられる方法もある。以下のようなサイトだ。複数の土地活用のプロから、違う視点で収益化の方法を提案してくれる。一番現実的な土地活用の方法を見つけられる。
生命保険のプランを移住生活に合わせて見直しておく
生命保険には入ってる?
多分入ってるよね。移住世代の多くが、生命保険をいままで積み立ててきてる。
移住に合わせて生命保険を解約するかは、いままで長く継続してきただけあって悩みどころ。
解約のタイミングしだいではいままでの掛け金を損するリスクがあるし、実は組み替えればもっとお得なプランがあるかもしれない。
そこで利用したいのがファイナンシャルプランナーへの保険相談。保険屋へ相談すると、保険屋にとって有利な商品を勧められる。
でも、ファイナンシャルプランナーの場合は、今の家計や移住後の経済状況をベースに最適な保険プランを立ててくれる。
下のようなサイトがおすすめ。保険選びのプロであるファイナンシャルプランナーへ相談できる。今の保険担当者と違う意見を聞けるのも貴重だ。
マレーシアでの収入源を移住前に確保しておく
マレーシアでの生活費に不安を抱えている人は、日本にいるうちに解決しておこう。
収入源を確保できた状態で移住できるのは、何よりも心強い。
毎月これだけのお金が入ってくるとわかっているわけだから、移住後の活費をやりくりするための具体的な計画を立てられる。
毎月の収入がわかれば、「家賃はこのくらい、食費にこれだけを支出して、趣味にはこれだけの節約が必要」というように、移住後の生活設計をかなり具体的に組めるよね。
移住後の収入源を日本にいながら確保できる一番常識的な方法は、職を得ておくことだ。
実は、日本にいながらもマレーシアの仕事を見つけられる。
海外へ転職したい人のための求人掲載サイトがある。マレーシアの求人も載っているから応募してみるといい。
採用されるための一番のポイントは、「英語以外の武器を持っておく」ことだ。
マレーシアは人種のるつぼ。
マレー系、インド系、中華系の人たちが混在して暮らしてる。
マレー系はマレー語、インド系はヒンドゥー語、中華系は中国語を話す。共通言語は英語だよ。
つまり、マレーシア人だけで、英語、マレー語、中国語、ヒンドゥー語の4ヶ国語をまかなえるわけだ。
だから英語だけを武器にしていても、採用の扉は開きにくい。他にアピールできる専門性や実績が必要になる。
一方で、英語がまるで喋れなくても、仕事を得るチャンスはある。
日本人をターゲットにした会社や店舗への就職だ。
クアラルンプールやジョホールバルでは、日本からの駐在員や移住者が多い。日本人をマーケットにしたビジネスがたくさん展開されている。レストラン、エステ、コールセンター。こういう日本人向けのサービス業であれば、英語が苦手な日本人でも就労が可能だ。
マレーシアの給料はどれくらい?
最低賃金が決まっているよ。
日本人がマレーシアで働くためには、就労ビザが必要だ。
外国人就業規制で、日本人へ就労ビザを出す会社はその人材へ5000リンギット以上を給料として払わなくちゃいけない。
5000リンギットは日本円にすると14万円くらい。
違う言い方をすると、マレーシアで働くときは14万円以上の給料が保証されているということだ。
日本で14万円の給料なら余裕のある暮らしはできない。
でも、安心してほしい。
マレーシアで物価の一番高い、首都のクアラルンプールでも、日本の半分くらいの生活費で生きていける。
マレーシアの物価は日本の半分から3分の1だといわれているよ。
日本製品や日本の食材、和食レストランは日本の2倍も高いから、日本での生活をそのままマレーシアへ持ち込むと、単純に生活費は2倍になる。
でも、マレーシア水準の生活をしていけば、じゅうぶん14万円の範囲でやりくりできる。
あくまで月給14万円は最低賃金の話。転職サイトを見れば年収600万円からの求人が多い。
マレーシアの年収600万円は、日本の1200〜1800万円の年収に値する。それだけもらえれば、かなり余裕のある生活ができる。
マレーシアでの仕事を本気で探している人は、以下のサイトを利用してみるといい。求職者の希望を深く聞き取ってくれて、就職が決まるまでしっかりサポートしてくれる。
職種や給与などマレーシアの求人がどんなものか、傾向を把握するだけでも登録してみるといいよ。
ちなみに、マレーシアで働くことは以下の記事でも特集してる。ついでに読んでみることを勧める。
マレーシアの仕事探し。移住する前の日本で求人の募集はあるの?
クレジットカードをマレーシア移住の前に作っておく
マレーシアには最低2枚のクレジットカードを持っていくことだ。
マレーシアではスキミングの被害が多く、急な外国の出費がカード会社に疑われただけでもカードの使用を止められることがある。
そんなときでも2枚あれば便利。
マレーシア移住者へオススメのクレジットカードは楽天カードと三井住友VISAカードだ。
楽天カードは、プレミアムの方なら空港ラウンジを無料で利用できる権利が付いてる。
マレーシアへ住むと周辺国への旅行が多くなる。空港へ行く度、無料で食べ物と飲み物のバイキングを楽しめるラウンジが使える。めちゃくちゃお得。
楽天プレミアムカードの詳細はこちら
三井住友VISAカードのメリットは、なんといってもネームバリュー。信頼できるカードブランドで、いままで使えなかった国はなかったよ。サポートも親切。スキミングに遭ったときや紛失のとき、詳しく対処法を教えてくれる。
マレーシアでクレジットカードの使い方、キャッシングも海外保険も得する
両方とも、海外保険も無料で付いてる。本格的な移住生活の前にプチ移住を2、3ヶ月試すときに役立つ。
マレーシアのクレジットカード事情は以下の記事でも特集してるよ。
マレーシアでクレジットカードの使い方、キャッシングも海外保険も得する
人間ドック・健康診断で体の健康状態を把握しておく
日本にいるうちに人間ドックへ行くか、健康診断でいまの体の健康状態を調べておこう。
大病ほど表に現れない。病気が体に隠れていることを知らずに、マレーシアへ移住すると、面倒なことになる。
マレーシアで大きく体調を崩し、治療が長引いたり、入院や手術が必要になったりすると、大きな治療費がかかる。
マレーシアの気候は、温暖だと言われてるけど、実は意外に寒い。
もちろん外は暑い。街を歩けば、すぐ汗でTシャツが塗れる。そのあとが寒い。
バスや電車の交通機関は、常に冷房がガンガン。ショッピングモールやレストランの中も同じく。
湿ったTシャツで冷房が効く室内に入ると、とたんに体が冷える。
建物の構造も体を冷やしやすいんだ。
石造りになっているからね。足元から冷やがやってきて、全身に回るんだ。
この室内外の温度差にやられる日本人は多い。いままで生きてきた環境とはぜんぜん違うから。自律神経が環境にうまく適応できず、風邪を引きやすくなる。
実際、僕も1ヶ月の間で2度病院へ行ったときがあった。単なる風邪だったけど。それでも体調を崩すことには何のメリットもないからね。
健康第一だよ。
結局のところ、体の調子さえ良ければ、移住生活の苦難はだいたい乗り越えられる。
日本にいるときから体力を付けて、マレーシアの慣れない環境へ耐えられる体を作っておこう。
それと一緒に、人間ドックか健康診断へ行って今の健康状態を忘れずにチェックしておくこと。もし異常があれば、マレーシアへ移住する前に治療しておくべきだ。
以下のサイトなら最寄りで人間ドック・健康診断ができる病院を検索できる。脳や胃など気になる部分だけを検査できるコースもある。
近所で人間ドック・検診予約ができるサイト
予防接種をしておこう
マレーシアへ移住すると、タイやベトナムなどマレーシア周辺の東南アジア国へ旅行する機会が増える。
マレーシア国内ではリスクが低くても、東南アジア周辺国では感染のリスクの高い伝染病があるから気をつけたい。
僕は以下の4つの予防接種を受けておいた。
- A型肝炎
- B肝肝炎
- 腸チフス
- 破傷風
A型肝炎・B肝肝炎
A型肝炎・B型肝炎への感染は、マレーシアも含め東南アジアでは普通にありえる。
A型肝炎は水や食べ物から伝染る。B型肝炎は血液・体液を介して伝染する。両方とも、ワクチンを打っておけば感染のリスクを減少できる。
A型肝炎もB型肝炎も症状は同じ。以下のような症状が出る。
- 体がだるい(=倦怠感)
- 発熱
- 目の白いところが黄色くなる(=黄疸)
腸チフス
腸チフスも症状としては、A型肝炎とB型肝炎の場合と似てる。全身がだるくなったり、熱が出たりする。黄疸はない。
マレーシアの首都クアラルンプールは、行けばわかるけど、意外に都会でびっくりする。
衛生環境も整ってる。
ただし、上水道はいい感じに管理されてはいるけど、水が供給されるまでの配管や貯水槽の管理には、まだ問題がある。水道水はお湯に沸かせば飲めるけど、そのまま飲むのはおすすめできない。
短期の旅行者の中には、衛生面から屋台やホーカーセンターを避ける人が多いけど、実はマレーシアの飲食店の衛生水準は高い。
ホーカーセンターは、日本でいう屋台村のことだよ。
一箇所に、違った種類の料理や飲物を出すお店が集められてるんだ。
屋台もホーカーセンターも、ショッピングモールに入る高級レストランと同じく厳しい衛生管理が義務付けられている。
そうかといって、水や食べ物から伝染る病気のことを考えると油断はできない。
マレーシアのローカルグルメはおいしい。病気を心配して食べないのはもったいない。予防接種を受けておけば、安心して思う存分にお腹を満たせる。
日本脳炎
日本脳炎は、蚊を媒介して伝染する病気だ。発症したら、20~40%が死に至る。なんて恐ろしいんだろう。
日本脳炎ウイルスを持ち運ぶのは、コガタアカイエカという種類。田んぼや雑草の茂に隠れてる。クアラルンプールは都会だから、日本脳炎への感染リスクはあまりない。といっても、感染の例があるので油断は禁物。
クアラルンプールに住んでいても、地方へ旅行することはあるだろう。田舎の方へ旅行すれば、コガタアカイエカが多く生息するエリアに入るかもしれない。
予防接種が一番有効で安心できる日本脳炎の対策方法だ。
蚊との接近を完全に防ぐのは難しい。虫除けスプレーや蚊取り線香も常に効果があるわけではないから。
破傷風
破傷風は、傷口から破傷風菌が入り感染してしまう病気。
歯ぎしり、寝汗が初期症状。口を開けにくくなって、物を食べるのが難しくなる。症状が悪化すると痙攣を起こし、最終的に死に至ることもある。
普通に生活している分にはあまり破傷風のリスクはないかもしれない。
でも、マレーシアではよく雨が降る。水たまりに足を付けたことがきっかけで破傷風を患うこともあるから注意が必要。
首都のクアラルンプールでさえ、道路の排水が悪く、わずかな時間のスコールで道が冠水してしまうことがある。
日本では異常気象扱いされてるゲリラ豪雨。
マレーシアでは日常茶飯事だよ。
マレーシアはとても気楽な国。外出するときにあまり着飾る必要もないから、サンダルで出歩くことが基本の人も多い。
サンダル履きで水のたまった歩道を歩く。破傷風は小さな傷からでも感染する。足の裏に残る治りかけの傷からも、歩道の水を介して破傷風になるリスクがあるということ。
そんな破傷風のリスクは、ただワクチンを接種しておくだけで、ほぼゼロに近いところまで減少できる。
狂犬病
僕がマレーシアへ行くときは狂犬病の予防接種はしていかなかったので、犬を見る度、怖がってた。
狂犬病は、1956年のあと日本国内では発生例した例がない。だけどマレーシアではまだ感染のリスクがある。
2015年といえば最近だ。ペナン、ペルリス、ケダで狂犬病の感染が広がった。もう今はその感染の勢いはなくなったけど。
ペナンは日本からの移住者も多い。僕も3ヶ月間くらい住んでた。
ペナンで野良犬は本当によく見かけたよ。狂犬病が怖くて、遠回りになっても犬を遠くに見れば、避けて違う道を選んでた。
予防接種を受けてないときの、狂犬病の予防策は、とにかく犬・猫に近寄らないことだ。
道端で可愛い子猫と出会うと、思わずじゃれ合いたくなったり、写真に収めたりしたくなるけど、ガマン、ガマン。距離を取ろう。
物欲しげな表情で後ろをついてくる犬も、無視。
犬・猫から感染するのは、何も狂犬病だけじゃない。舐められるだけで、特殊な病菌や回虫に感染することがある。注意だ。
狂犬病の致死率は、発生したら100%。犬・猫に噛まれたり舐められたりして、狂犬病の疑いがある場合は病院へ急ごう。発生前にワクチンを摂取すれば、症状の発生を防げる。
もし犬に噛まれたとき、すぐに行ける病院が近くにない離島や地方への旅行を予定している人は、やっぱり前もって狂犬病用の予防接種をしていくべきだろう。
マラリア・デング熱
両方共に日本脳炎と同じく蚊によって運ばれる病気。
マラリアは、ワクチンの予防接種はできないけど、予防薬があるみたいだね。
デング熱は2016年くらいから、やっとワクチンが市場に現れた。
僕は、マラリア、デング熱ともに予防策をなにもせずマレーシアへ行った。
蚊に刺される度に内心では病気になったらどうしようと震えてたよ。
マラリアの致死率は6割を越えるらしい。
デング熱で死ぬことはあまりないみたいだけど、治療法が、極端にいうと「我慢する」ということだけらしく、そんなのぜったいに患いたくないよ。
日常的にできる予防法は虫よけ剤。スプレーで体から蚊を遠ざけるか、蚊取り線香とかベープマットみたいな室内に蚊よけの成分を散らす方法がある。
マレーシアには、100%天然素材のレモングラスを成分にした虫除けスプレーがある。香りもアロマぽくて、外出時はいつも愛用してた。
マレーシア移住前に日本国内で必要な準備 まとめ
今回は移住を前提に必ず国内で済ませておくことを重点的に説明した。
パスポートの申請、航空券の手配、本格的に住む家が決まるまでのホテルの予約。こういう準備はマレーシアへ旅行するときも同じで、ぜんぜん難しい内容ではない。
準備に時間がかかり、中には、いくつかの選択肢から一つを選ぶための決断が困難なものを今回取り上げた。こっちのほうが、実は移住に向けて知りたい、日本国内で必要な準備だからだ。
なかなかボリュームが大きい記事になった。一度では読みきれなかった人もいると思う。ブックマークへ登録しておいて、移住準備の途中にまた読んでもらえたら幸いだ。