MM2Hビザの条件をまとめる。

ちなみに2017年に取得したときの条件だよ。条件は予告なくマレーシアの気まぐれによって変わることもあると思うので、本気で取得を考えてる人は、必ず最終的な確認はマレーシアの公式MM2Hサイトを頼りにしてほしい。

さて、MM2Hビザは、マレーシアへ10年間の滞在が許されるビザのこと。移住ビザやリタイアメントビザなんて呼ばれたりも。正式には「Malaysia My 2nd Home ビザ(=MM2Hビザ)」というよ。

簡単にいうと、MM2Hビザは経済的な条件さえクリアできれば、誰でも取得が可能。

特にリタイア世代に人気の高いマレーシアだったけれども、最近は若者からの注目も高まっているようだ。テレビのバラエティ番組でたまに特集が組まれているよね。

この前たまたま見たボンビーガールという番組では、日本でのタイトな生活を脱した20代の女の子が、マレーシアでプール付きのコンドミニアムに住みながら、幸せそうに暮らす様子が映されていたよ。

芸能人のGacktさんも、マレーシアの首都クアラルンプールへ移住したとか。ガクトさんの移住をきっかけに、マレーシアへ興味を持った若い人たちもいるのかもしれないな。

MM2Hビザの取得条件は、移住を希望する州がサバ州かサラワク州かで変わる。多くの移住希望者は首都のあるクアラルンプール周辺か、リゾート地のペナン・ランカウイ、あるいはシンガポールに近いジョホールバルあたりを目指す。

実は僕も、まだ本格的な移住の時期は未定なのだけど、ペナンを一番の候補地として考えているんだ。そんなわけで、今回まとめたMM2Hビザの取得条件もサラワク州について書いてるよ。

MM2Hビザ 取得条件 目次

それぞれ詳しく説明していくよ。

1. 年齢 制限なし

ビザ申請に年齢は問われない。

僕のようなまだ現役バリバリで働かなくちゃいけない世代から、定年を終え年金で悠々自適に暮らす世代まで、MM2Hビザ取得への扉は開かれている。学生さんだって問題なし。

マレーシアは広大。首都のあるクアラルンプールは、初めて行けばそれまで思っていた以上に発展していることに驚く。大きなショッピングモールもあれば、緑豊かな公園もある。様々な過ごし方を楽しめる都会。

都心を少し離れれば、さらに緑は増える。海に囲まれたペナンやランカウイのようなリゾート地も豊富で、どの年代のどんな暮らし方にもピッタリ合う理想の移住地になるはずだ。

2. 宗教 制限なし

マレーシアの多様性に対する懐の深さに驚いた。マレーシアに滞在中、通っていた格闘技ジムで、マレー系、中国系、インド系の人たちと一緒にトレーニングしていたんだ。

人種が違えば、フォローしている宗教も変わる。ムスリム、ヒンドゥー、カトリックの信者が一同に集っているわけだから。

練習はふたりペアになってすることが多い。一方はターバンを巻くインド人、もう一方はヒジャブをかぶるマレー人で組み合うということが普通にある。

人種や宗教の違いなんて、当然そこにあるんだから、と無意識にお互いをリスペクトしている雰囲気を感じた。

そんなマレーシア。MM2Hビザの取得者の宗教に制限を与えているわけなんてないよね。

3. 性別 制限なし

年齢、宗教に制限なしとくれば、もちろん性別にも制限はない。

4. 日本人なら大丈夫

MM2Hビザの申請者は、マレーシアと国交のある国の国籍を持っていることが条件になってる。日本はばっちり国交があるため、日本国籍を持っている人なら問題なくMM2Hビザの権利もある。

またまた格闘技ジムでのお話になるけど、親日なマレーシア人が多かったよ。K1が世界に与えた影響は深かったんだね。ジムの壁一面にピーター・アーツやアーネスト・ホーストなど過去のK1レジェンドたちのポスターが貼ってあったよ。

マレーシアのムエタイジムなのに、練習は押忍で始まりお疲れ様という掛け声で終わる。

5. 経済的条件

ここまでの条件の中で、何か難しそうなものはあったかな。ないはず。すなわちMM2Hビザ取得のための条件は、ここからいう経済的条件をクリアできるかどうかにかかっているということ。

経済的条件は、50歳を境目に2つに分かれる。50歳未満と50歳以上に分けて、それぞれの条件を見ていこう。

5-1. 50歳未満の経済的条件

資産 50万リンギット以上
月収 1万リンギット以上

資産は、預金だけではなく、株も合算でできる。僕も投資信託の評価額を含めてクリアしたよ。

MM2Hビザ取得の手続きは、前半の「申請から仮承認」と、後半の「本申請から取得」に分かれる。

前半の仮承認が終われば、マレーシア国内の銀行で定期預金を開設、資産50万リンギットのうち30万リンギットを預け入れることも条件になるので注意。

MM2Hビザ取得後の翌年、定期預金から15万リンギットを引き出すことができる。用途は医療費、家の購入、同行している子供の養育費と限られているので、ここにも注意が必要。

5-2. 50歳以上の経済的条件

資産 35万リンギット以上
月収 1万リンギット以上

資産は、預金だけではなく、株も合算でできる。僕も投資信託の評価額を含めてクリアしたよ。

MM2Hビザ取得の手続きは、前半の「申請から仮承認」と、後半の「本申請から取得」に分かれる。

前半の仮承認が終われば、マレーシア国内の銀行で定期預金を開設、資産35万リンギットのうち15万リンギットを預け入れることも条件になるので注意。

MM2Hビザ取得後の翌年、定期預金から5万リンギットを引き出すことができる。用途は医療費、家の購入、同行している子供の養育費と限られているので、ここにも注意が必要。

年金に関しては、基礎年金の他にも厚生年金と政府が承認する年金なら含めることができるらしい。僕はまだ年金受給者じゃないので、この対象者の方は必ず自分で条件を確かめて欲しい。間違ってちゃ迷惑をかけるので。

以上がMM2Hビザ取得の条件。最後に一覧表でもまとめておこう。

6. MM2Hビザ取得条件 一覧表

年齢・性別・宗教 制限なし
国籍 マレーシアと国交がある国の国籍を持つこと
日本人OK!
50歳未満の経済的条件 資産:50万リンギット以上
月収:1万リンギット以上
50歳未満の経済的条件 資産:35万リンギット以上
月収:1万リンギット以上