この記事の要点は、マレーシア、特にクアラルンプールのタクシーは乗るな。ドライバーの態度は悪いし、料金交渉とかめっちゃだるいよ、ってこと。

マレーシア旅行の前にクアラルンプール空港から市内ホテルまでの行き方やタクシーの料金や乗り方をワクワクしながら調べてる人には、ごめんよと謝っておかなくちゃ。

そのワクワク感をへし折ることになるから。でもちゃんと代わりの素敵な方法を教えるので期待してね。

1ヶ月単位で東南アジアの各国を移り住む僕は、タイのバンコクやベトナムのホーチミンでもタクシーに乗らないようにしてるけど、マレーシアでは、さらにとことんまででタクシーに乗らないようにしてる。

だってマレーシアの特にクアラルンプールのタクシー事情は最悪だから。

あとで詳しく説明するけど、今はタクシーの代わりのサービスがある。それがなかった頃は、タクシーに乗るたび感じの悪い運転手のせいで、いつも嫌な気分にさせられた。

今もなおそのタクシーの代わりになるサービスを知らない人は、本当に不幸だよ。せっかくの楽しい旅行の最中に、タクシーの劣悪な態度に傷つけられてるわけだから。

短い休みを利用してはるばるマレーシアに旅行しにくる。観光名所を効率よく巡るには、電車やバスがあまり便利ではないクアラルンプールではどうしてもタクシーに頼ってしまう。

だからこの記事では、マレーシアでのタクシーの乗り方とか料金をいちおう簡単には説明するけど、今は別の方法があるからそっちを使った方が安全だし便利だよということを書く。

マレーシアへの旅行者がタクシーにぼったくられたり、嫌な気持ちにされないように。

マレーシアのタクシーの乗り方

マレーシアのタクシーの乗り方は、流しを呼び止めるかタクシーステーションで順番を待つかの二つの方法がある。

流しを呼び止めるときは、特に旅行者は気をつけなくちゃいけない。ぼったくりに遭う危険があるからだ。

マレーシアのタクシーはメーターを装備してるくせに、回すのを拒否する運転手がいる。乗る前に値段交渉があって、土地勘のない日本人は料金の落とし所がわからず、ついつい本当の相場よりも高い乗車賃を払ってしまう。

マレーシアの物価を考えれば、ぼったくられた金額はそれほど大きな痛みではないかもしれない。けれど、向こうの立場としたらやってやったとしめしめ思っているわけだから、腹立たしい。

過度に丁寧なサービスは求めてないよ。普通に行きたい場所へ送ってくれるだけで、少しくらいのチップは置くつもりでいる。

乗る前の料金交渉を避けるには、メーターで行くように頼まなくちゃいけない。たまに倒すのを忘れたふりして、目的地に着いてから、法外な値段をふっかけてくるドライバーもいる。うざいよ。

もう到着しちゃってるので、走った分は払わなくちゃいけないみたいな雰囲気になってる。払え、嫌だ、の押し問答で貴重な旅行の時間を消耗したくないし、もともと揉め事が苦手な日本人は言い値で払ってしまう場合が多いんだ。悔しいよね。

メータを倒してほしいというこっちの声に感じよく対応してくれるドライバーもいるけど、その愛想の良さの裏に悪事が隠されていることがある。

メーターが改造されているんだよ。普通より高速に回るメーターだけど、よほど気にしてないと気づかないだろう。たとえ気づいてもクレームできる? 強面のドライバーへ、実際は普通に回ってるかも知れないメーターのことを指摘するのはかなり勇気がいる。

タクシーのだるいところはまだある。

クアラルンプールの道は一方通行が多い。行き止まりの道も多く、車で目的地に向かうとき、その目的地の方向とはまるで逆へ行って迂回していかなくちゃいけないことがあるんだ。

タクシーに乗って、いきなり目指す方向とは違う方向へ走り出したら焦るだろう。土地勘のない旅行者に、そのタクシーが本当に正しい道を行こうとしているのか、あるいはわざと遠回りしようとしているのかは見分けがつかない。ぼったくられるんじゃないかと不安を抱えたまま走る道中は本当に辛い。

こうした流しのタクシーが嫌なら、タクシーステーションに並ぶという方法がある。バジェットと呼ばれる流しのタクシーに対して、ブルータクシーという少し大きめの青いタクシーに乗ることができる。

タクシーステーションは、ショッピングモールや観光スポットなど、行き交う人の多いところに目立つように設置されている。配車係が居て、事前に目的地を告げてからタクシーへ乗り込むことが多い。

バジェットタクシーのようなぼったくりはブルータクシーにはない。素直にメータを回してくれる。そのぶん料金設定が高い。初乗り運賃が違うし、距離による追加料金も流しより高く設定されている。

クアラルンプールのアクセス

クアラルンプールの公共の交通機関は便利が悪い。バスと電車だけで観光名所や評判の良いレストランランを巡ろうとすると時間的にかなりのロスが出るだろう。

小回りが効き、運賃も安いタクシーは、ぜひとも利用したい。うまく活用すれば効率的に目的地を巡れるし、足も疲れない。クアラルンプールの観光にタクシーは必需品なわけだ。

ただしかしこれまで説明してきた「だるさ」がある。ブルータクシーなら解消してくれそうだけど、わざわざ他に安い方法があるのに高い料金を払う必要はない。

そうだ、タクシーアプリのアプリを使おう。絶対こっちの方がお得だし、安全に気持ちよく観光名所をハシゴできる。

マレーシア クアラルンプールでタクシーアプリを使うべき理由

タクシーアプリは、スマホへインストールして使う。UberとGrabの二種類があるよ。使い方はほぼ同じ、ここでは僕がメインに使うUberを例に話を進める。

Uberは、送迎車を呼べるアプリだ。近くにいる一般の人がマイカーに乗せて、目的の場所まで送ってくれる。

今までの常識なら、知らない人の車に乗るのはヒッチハイクと同じような危険性を感じる。でも大丈夫。マレーシアの悪評高いタクシーに比較すると安全だし、快適だ。その理由を以下に書くね。

乗る場所と降りる場所を事前に決められる

車を呼ぶときにアプリがGPSを使って今いる場所を察知し、乗る場所をドライバーへ伝える。同時に降りる場所も決める。

乗車と降車の位置をドライバーと事前に共有できるのは便利だ。タクシーの通りが少ない場所でも自分をめがけて迎えに来てくれる。行き先は、乗る前に伝わっているので、苦手な英語で説明する必要はない。

料金が先にわかる

乗り降りする場所をアプリで設定したときに、すぐに料金が判明する。値段交渉がいらないわけだ。

走ってる最中のメーターを気にするストレスもない。値段が決まっているのでぼったくられる心配はしなくていい。

支払いはクレジットカードで自動決済

料金の支払いは、車を降りたときに勝手にクレジットカードで落ちる仕組みだ。事前に登録しておくクレジットカード宛に請求がいく。

ドライバーとお金のやりとりがないのはめちゃくちゃ嬉しい。タクシーだと大きなお金は拒否されることが多く、常に細かいお金を持ってなくちゃいけない。Uberなら財布をいちいち広げる必要が最初からないんだ。

領収書がメールで送られてくる

クレジットカード決済が終わると、メールで領収書が届く。タクシー一回の料金は安くても、積もれば旅行で使ったもっとも大きな支出になりやすいのが交通費だ。

出張でクアラルンプールへくるビジネスパーソンは経費の申告に便利だし、普通の旅行者もあとでいくら交通費にかかったのかを振り返られるのは便利だろう。

感じの良い運転手が多い

運転手は、自分の車を持てるくらいの経済的な余裕がある。お金が人柄に直結しているとは思ってないが、空き時間をお金に変えられるUberを、運転手側で利用してるマレーシア人は他にもメインの収入源を抱えてる。

運転手にUberをやってる理由を聞くと、運転が好き、旅行者との会話が楽しいいう趣味と、お小遣い稼ぎになる実益を兼ねて、このパートタイムの仕事を楽しんでると答える人が多かった。

余裕を持って副業としてやってるわけだから、それが態度にも現れる。マレーシアで生まれ育った現地人だけが知るローカル情報を気安くたくさん教えてくれる。

現地人が普段友達と通うインド料理やマレー料理の小さいお店の情報はガイドブックには載ってないし、日本語でネット検索してもなかなか出てこない。そういう貴重な情報源になるのもUberの魅力だよ。

ドライバーを評価できる

やっぱり感じの悪いドライバーや運転が荒いドライバーはいる。そういうドライバーに遭ったときは、コメントシステムで悪い評価を付けられる。

Uberは、乗る前にドライバーのプロフィールを確認できる、ドライバーの評価と一緒に乗車したお客さんのコメントも見られる。乗る前に不安なドライバーは拒否できるシステムがあるんだ。

それによって、最悪なドライバーに遭うリスクを下げられる。ドライバーは評価を下げると、お客さんを失うから、サービスの向上に努力する。

普通のタクシーは、運転手との出会いは一見で終わる。一度乗ったきり、もう二度と会わない関係だ。だから、失礼にもなれるし、悪いこともできる。

でもUberの場合は、ドライバーの情報を利用者みんなで共有できる。言い換えれば、ドライバーのサービスの質をお客さんで監視できるってわけ。

やっぱりクアラルンプールでタクシーに乗る必要はない

こうして考えると、どうしてわざわざ態度も悪く、ぼったくられるリスクのあるタクシーに乗る必要があるの?

Uberが登場する前は、本当にクアラルンプールのタクシー事情には嫌気が指してた。でも嫌でも乗らなきゃいけない環境だった。今は違うよね。

ぜひUberを使って、効率的に安全に観光旅行を楽しんでほしい。