マレーシアのコンドミニアムってどういうもの?
移住の予定がある人や不動産投資を検討している人は調べているかもしれない。
そう思って、実際に僕が住んでたところを例にも出して、マレーシアのコンドミニアムについてまとめてみた。
マレーシアの住居の種類、コンドミニアムの家賃の相場や探し方が分かる。
それぞれを詳しく掘りすぎると、とてつもない文字数になるので、さくっと基本的なことを簡単に書いた。
マレーシア移住に向けて動き出したばかりの人や、まだマレーシアの投資情報を集め始めたばかりの人にピッタリの内容になってるはずだよ。
マレーシアのコンドミニアムとは、日本のマンションみたいなもの?
マレーシアには大きく分けると三種類の住居があるんだ。
- 一戸建て
- コンドミニアム
- サービスアパートメント
それぞれどんなものか、簡単に紹介するね。
マレーシアの一戸建て
一戸建ては日本でもお馴染みの言い方。一つの家屋に住む方法のことだね。
細かく分けると、隣同士がつながるリンクタイプという形、いくつもの一戸建てが一区画に集められ小さな村を形成しているゲートコミュニティという形もある。
リンクタイプは、僕の地元では二個一(にこいち)なんて呼ばれてた家の建て方で、ゲートコミュニティの方は国を変えるとヴィジェッジと表現されることもある。
マレーシアのコンドミニアム
一戸建てに対して、日本のマンションや団地みたいな集合住宅のことをマレーシアでは、コンドミニアムと呼ぶ。
コンドミニアムと聞くと、なんだかセレブな響きなので、お金持ち専用の住宅だと勘違いするけど、実際はピンきり。収入に見合うレベルのコンドミニアムを見つけられる。
コンドミニアムは、賃貸だけじゃなく購入もできる。住むためだけじゃなくて、投資目的に利用することもできるんだね。
マレーシアのサービスアパートメント
サービスアパートメントは、コンドミニアムに掃除や洗濯などの家事サービスがついてくることを想像してくれたらいい。ハウスキーパーが定期的に掃除もしてくれる。もちろん家賃はコンドミニアムより高い。
移住者に人気なのは安全なコンドミニアム
都会のクアラルンプールでの生活はコンドミニアムに満足してたけど、ペナンにいたときは、一戸建てに憧れた。
ペナンはリゾートアイランド。広い空の下、海に近い庭付きの一戸建てでのんびり暮らせたら、さぞかし幸せだろうなあとよく想像してた。休みの日は、庭でバーベキューをしたり、休みでなくても仕事のちょっとした合間は庭のベンチに腰掛けて一服するんだ。
でも結局そんな夢は夢のままで終わった。セキュリティが不安でずっとコンドミニアムに住み続けた。
一戸建てにも、警備がいてくれる物件はある。ゲートコミュニティなら。でも、すべての家の一軒ごとを守っているわけじゃない。各家は四方八方スキだらけだ。いくらペナンの治安が安定しているからといっても、泥棒や空き巣への不安は残る。
特に東南アジアだと、日本人なら誰でもお金持ちだという常識が定着してる。普通にしてても日本人は目立つから、住んでる家がターゲットにされる危険も多い。一戸建ては危ないんだ。
それに対して、コンドミニアムのセキュリティは堅固だ。建物に入る前には、絶対に門番がいて、一人一人を審査してから通してる。
僕が住んでたクアラルンプールのコンドミニアムでは、メインゲート、建物の玄関に入る前、エレベーターに乗るところの3箇所でセキュリティチェックがあった。
そういう理由でマレーシアへ移住する日本人のほとんど、正確に調べたわけじゃないけど、9割はコンドミニアムに住んでるんじゃないかな。
コンドミニアムを借りる方法
賃貸用のコンドミニアムは簡単に借りれる。
コンドミニアムの外に立つ電柱に、空いた部屋への入居を募集してる張り紙を見つけることがある。興味があれば、張り紙の上の番号へ電話して内覧。話がまとまれば、その日のうちでも契約は完了できる。
賃貸用の物件を紹介してくれる不動産屋ももちろんある。日本人の経営する不動産会社もあるよ。ややこしい賃貸契約を日本語で済ませられるのは、安心だよね。
ネットを検索すれば物件を検索できるサイトも出てくるし、それができるアプリも見つかる。
人づてに紹介してもらった物件は好条件のことが多い。例えば、帰国が決まった日本からの駐在員が、自分の後に住む人を探すパターンだ。
日本人は物件のオーナーからの評判がとても良い。壁に穴を開けたり、キッチン設備を壊したりせず、キレイに住んでくれるからだ。
だから、帰国を控えた駐在員に、その部屋のオーナーが、部屋が空いたあと住んでくれる日本人を紹介してほしいとお願いすることも多いみたいだよ。
日本人経由で紹介されたコンドミニアムは、住み心地の良いことが多い。
例えば、自炊よりも外食文化が根付くマレーシアでは、家賃の高いコンドミニアムでもキッチンの設備が貧弱なことが当たり前に多い。でも、同郷の日本人が勧めてくる物件なら、こういう日本の生活様式に合わない不便さは少ない。
僕は、Airbnbで探した。いわゆる民泊サイト。期間と条件を決めてコンドミニアムを検索できる。
現地でコンドミニアムを探すと1年以上の契約を求められることが多いけど、Airbnbなら一ヶ月どころか1日単位で借りられる。その分家賃は長期契約の1.5から2倍にはなるけどね。気軽に現地のコンドミニアム暮らしを体験できるから、移住前の下見には最適だよ。
クアラルンプール コンドミニアム例
ちなみに僕が、レンタルしてたのはKLCCやブキビンタンなどまさに中心のエリアからすぐ隣のアンパン地域にあるコンド。
アンパン地域は、各国の大使館が揃うエリアで、外交官が住む高級住宅街だったけど、僕のコンドミニアムは少し外れにあったから、家賃はそんなに高くなかった。5.5万円。
プールとジムはもちろん、大人たちが憩うジャグジー、子どもたちが集うプレイルーム、家族が友人・知人を呼び合ってパーティーのできるキッチンホールまで付いてた。
おまけに最上階まで登れば、ツインタワーを果てに街一面を見晴らせる展望台まであったよ。高所恐怖症の僕は一度確認しておいただけで、二度と訪れなかったけどね。
ペナン コンドミニアム例
ペナン島では、二箇所のコンドミニアムで暮らした。
一つはビーチエリアのバトゥフェリンギ。もう一つは世界遺産にもなったジョージタウンだ。
バトゥフェリンギの家賃は7.5万円。1ヶ月の短期だったから割高。もし長期で契約したら5万くらいになると、地元の知人が言ってた。
部屋のグレードはマレーシアスタンダード。ご近所さんはまさにマレーシアの現地の人って感じで、インド系、中華系、マレー系のそれぞれがいた。みんな感じよく接してくれて、少しセキュリティに甘い建物だったけど、危険は感じなかったな。
ベッドルームは全部で3つあった。トイレ&バスが一つ。それにキッチンは別でリビングルームがついてくる。こうして書いてみると、かなり余裕のある広さだったことを思い出した。
もう一つのジョージタウンの方はひと月7.5万円。ジョージタウンを象徴するコムターから徒歩5分のところ。
ショッピングモールへ直通できるエレベーターが、コンドミニアムとつながってたから、買い物にも食事にもすごく便利だった。特に雨の日、外に出ないで生活が完結するのは楽だったよ。
ここは寝室が2つ。でもリビングがめちゃくちゃ広かった。ペナンの街を一望する大きな窓が付いた十帖くらいの広さ。
クアラルンプールも含めて全部が家具付きのコンドミニアムだった。ここもマレーシアの住宅事情で便利なところだね。カバンひとつで引っ越しできるから。
コンドミニアムを購入する方法
マレーシアへの10年間滞在を認めるMM2Hビザの持ち主だけど、まだコンドミニアムは買ってない。
MM2Hビザを持ってると、一般の外国人よりも安い物件を買えるんだ。
- 一般の外国人の購入可能物件:10万リンギット以上
- MM2Hビザ所有者の購入可能物件:5万リンギ以上
厳密に言うと、外国人の変える物件の価格は州によって違うけど、おおかた上のルールにあてはまる。
MM2Hビザは、金利4%の預金口座を持つことも許されてるので、不動産の取得価格が安く済むメリットと合わせて投資目的でも取る人がいるよ。
マレーシアの不動産の価格はこの頃ずっと上がり調子だからね。住んでる感覚で見ると、ボコボコそこらじゅうに新しいコンドミニアムが建ちまくってる中で、借り主が見つからず開いてる部屋も目立つから、本当に今後も続けて不動産の価値は上がっていくのかなあと思ったりもするけど。
マレーシアは、いまシンガポールをモデルとして2020年までに先進国の仲間入りを目指すプロジェクトが走ってるから。経済が良くなれば、外国人も増える。それに加えて、日本と違って若者が多いマレーシアは、今後ますます不動産の需要伸びるだろう。そうしたら不動産の価値も連動して上がっていくという見越しだよね。
僕のペナンの友人も力強く言ってたよ。まだ30代だけど親の力で1500万円のコンドミニアムを買ってた。投資目的だよ。
損するのは不安じゃないのか尋ねてみると、「ありえない」のひとこと。ペナンの不動産価格はずっと上がってるんだから、今後も上がしかないだろと眼力もすごかった。答え合わせはいつできるだろうね。
マレーシアのコンドミニアム 一度は済む価値アリ
こうしてマレーシアのコンドミニアムについて話してきたけど、やっぱり生で感じてみることをお勧めする。
日本だと絶対に手が届かない生活感を味わえるから。
長期で移住したり、買って住むにはハードルが高いけど、Airbnbを利用すれば3泊4日のマレーシア旅行でもコンドミニアムで宿泊できる。ホテル泊じゃなくて、コンドミニアムで暮らすように過ごしてみるのも良いものだよ。