ベトナムはダナンのフォーとチェーの有名店を紹介する。
本当はあまり得意ではないフォーだけど、その店は絶対に他とは違うからとオススメされたので行ってきた。
なんでも勧められたら、ありがとうといって素直に食べに行くのがよい。食べてみてあまり口に合わなかったとしても、断らなかったことで、また美味しいお店を紹介してもらえることにつながるからだ。
さて、この店は、ダナン「さんだい」フォーの店と言われているらしい。その「さんだい」が、有名な3つのフォー専門店の一つという意味の三大か、それとも親子孫と3代続くお店だからなのかは、わからない。
とにかくノボテルから歩いて5分のところにあるフォー専門店は、ダナン内で評判を博す有名店なわけだ。
フォー専門店 Hong Pho Restaurant
ただ実際のところ、僕はフォーに関してあまり好みを語れない。だって、どこで食べてもわりと近い味してない? いつも期待を超えない範囲で裏切られない味って感じ。
もっと本音でいえば、ベトナムのその辺のスーパーで買うインスタントのフォーも、お店のフォーもそんなに味が変わるかなあと思ってる。フォーにこだわりを持つ人が聞くと切れるかもしれないけど、正直僕のフォー観はそんなところだ。
それで食べた結果を話すと。
もちろん普通に美味しかった。いや、他で食べたフォーよりもやっぱりもっと美味しかったと思う。
スープはあっさりとしていたけど、牛肉の出汁の風味がしっかり効いてて、具のビーフのスライスもその辺の屋台のよりは分厚く食感も良くて、牛の旨味も感じられた。
相変わらずフォーの麺は、やわらかくぐにゃぐにゃしてたけど、ときどきほぐれてなくてだまになった状態で出すお店もあって、そういうところと比較すると茹で具合は間違ってない。
結局、僕があまりフォー自体を好きじゃないから、こういうしけた感想になるだけで、普通に好きな人が食べてれば、普通に美味しかった、これはおすすめ、となるだろう。
僕としては、フォーよりも付け合せの揚げパンやもやしのシャキシャキ感が好きだったけど。
そして何より最近食べたダナンのローカル食堂では圧倒的な清潔感だった。こないだ行ったバインセオの店は、足の踏み場もないほど地面がゴミで覆い尽くされていた。そんな環境でもそこのバインセオはリピート確実の味だったんだけど、その話はまた今度にしよう。
今回食べたフォーは、フォーボー、牛肉のフォーで日本円にして200円。お店がノボテル近くで観光客も着やすそうな場所にあること。お店の手入れの様子から200円は適切だと思った。
チェー Chè Xuân Trang
ベトナムのスイーツで「チェー」と呼ばれるものがある。日本でいうなら、ぜんざいとかかき氷のようなもので、具となるものは豆や果物や氷。かき混ぜて食べる。
あっさりしているフォーではとても満腹にならないので、小腹を満たすために、これまた有名なチェーのお店に立ち寄った。フォーのお店から徒歩圏内だからセットで訪れるのがいいよ。
このチェーのお店はたいそう気に入った。開放感溢れる店内で、少し外に出っ張ったテーブルでチェーを食べた。バイクが目の前の大通りをブンブン行く。ダナンの街の真ん中にいると実感する。
注文したのは、ミックスビーンズというメニューの名前のやつで、小豆の他にピーナッツも入っていたかな。ぐちゃぐちゃに冷たく混ぜて食べた。
写真だとあまりにも地味で、味も実際素朴の一言なんだけど、優しくて甘くて常連必至の味。
実はこのあとベトナムコーヒーも飲んで帰った。ベトナムならではのコーヒーの楽しみ方で、練乳を混ぜた濃厚で濃密なコーヒーをかち割り氷のロックで飲む。
ゆっくり氷を溶かしながらちびちび舐めるように飲むこのコーヒー。時間をかけてゆっくり飲むひとときもコーヒー自体の味も大好物。
フォーに始まりチェーで中を継いでベトナムコーヒーで締める。なんてベトナムらしい一日なんだと、いまこの記事を書きながら思った。ダナンに行くことがあれば、おすすめの一日の過ごし方だよ。