「資産証明書」と「収入証明」。

この2つは、MM2Hビザの申請時に絶対欠かせない書類で、経済的条件をクリアしていることの証明になるものだよ。

そう簡単にいえば、移住するのにじゅうぶんなお金を持っているかの証拠。

マレーシアの物価は、日本の2から3分の1といわれているね。言い換えれば、日本の生活費の2から3分の1でも暮らせるということ。そんなに安くて住むなら、すぐにでもこんな節約ばかりの生活は脱して、マレーシアへ向かうしかないよね。

なんて、そんな都合よく誰にでもマレーシア移住への扉が開いているってわけではなく、どちらかというと若干高めのお金についてのハードルがある。

それが経済的条件。経済的条件の中身を一度、整理してから、「資産証明書と収入証明とは何なのか?」、「どうやって手に入れるのか?」ということを説明していくね。個人で申請して無事取得できた僕自身の経験をもとに書いてるよ。

資産証明書・収入証明書とは? 目次

1. 経済的条件のおさらい

まずはMM2Hビザ取得のための経済的条件を復習。年齢によって経済的条件は変わるんだ。

50歳未満 50万リンギット以上の資産
1万リンギット以上の月収
仮承認後マレーシアの国内で30万リンギット以上の定期預金
2年目以降は用途限定で15万リンギットを引き下ろせる
50歳以上 35万リンギット以上の資産
1万リンギット以上の月収
仮承認後マレーシアの国内で15万リンギット以上の定期預金
2年目以降は用途限定で5万リンギットを引き下ろせる

結婚している場合は、夫婦合算して経済的条件をクリアすることができるよ。

為替レートには注意が必要。最初僕がマレーシアへの移住を意識した頃は、1リンギットが35円くらいだった。それが申請時は25円に。すごくいい時期に申請できたけど、逆の場合もあるからね。円に対してリンギがすごーく高くなると、日本円をリンギに換算したとき、条件クリアに必要な額に足りなくなってしまうこともありえる。

2. 資産証明書とは?

言葉の通り、持ってる資産を証明できる書類のこと。

資産は、銀行預金、株、投資信託を合算してもいい。証明書は以下のものになる。

  • 銀行の残高証明書
  • 証券会社の評価額を証明する書類

両方とも申請時からさかのぼって過去3ヶ月分が必要。英語でかかれていなくちゃいけないことにも注意してね。

残高証明は銀行の窓口に行けば発行してくれる。電話やネット経由でも対応してくれるかもしれない。忙しくて窓口まで足を運べない人は、調べてみるといい。

英文残高証明の発行は、受付の銀行員に言えば、快く対応してくれる。

預金はもちろん複数の銀行に分けて貯金している額を合算できるよ。僕はみずほ銀行とUFJ、旧シティバンクのSMBC信託銀行からの残高証明に楽天証券からの評価額証明書を合わせて提出した。

本当はセゾン投信でも投資しているけど、英文での証明書が発行してもらえなかった。自前で翻訳するのは面倒だったし、すでに資産条件はクリアできていたので、結局セゾン投信の分は出さなかった。

ちなみに土地は資産として認められていないよ。だから土地評価額の証明書にも意味はない。

3. 収入証明とは?

これも言葉の通り。収入を証明できる書類のこと。

普通に給与所得がある人は、過去3ヶ月分の給与明細と、給与明細と同額の入金がわかる銀行明細を提出すればいい。

僕は自分の会社から給料をもらってるので、自分で作った給与明細とネットバンクの入出金明細をプリントアウトして出した。入出金明細には関係のないお金の出入りもごちゃごちゃ載っているから、給与の入金のところは赤でマーキングしておいたよ。

給与明細と入出金明細は、日本語だったから翻訳が必要。パスポートと一緒に行政書士さん経由で翻訳を依頼。認証は行政書士さんがしてくれた。

僕とは違って、給与証明に源泉徴収票を使う人もいるみたい。月収1万リンギットという条件はつまり年収12万リンギットということになるから、それを超えている額が源泉徴収票に認められればOKなのかな。源泉徴収票は使ってないので、自信がない。

年金収入で証明する人は、国民年金や厚生年金などもらっている年金の通知書が証明書にあたるみたい。年金も僕のケースとは違うので、年金証明で条件をクリアしようとする人は、他でもっとあてになる情報を頼ってね。

こんなところかな。経済的条件をクリアできるかが実質MM2Hビザの取得を決める。本当はじゅうぶんな資産と月収があるのに、書類の不足で落ちたら残念すぎるから、資産証明書と収入証明の準備は慎重にしよう。